SEOとは、「Search Engine Optimization」

直訳すると、検索エンジン最適化といいますが、いまいち意味がわかりませんよね。

「SEOってなに?」

「普通のライティングとは何が違うの?」

「SEOライティングのコツが知りたい」

今回は、このような疑問に、SEOライターとして年間100本以上の記事を書いている私がおこたえしていきます。

完全初心者の方でも理解できるよう、超わかりやすく解説しているので、「SEOのSの字もわからないんだけど…」という方は、ぜひ読んで参考にしてみてくださいね!

SEOライティングとは

冒頭でもお伝えしたように、SEOとは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」という意味です。

カンタンに言うと、Googleなどの検索エンジンで検索したら記事が上位に出てくるように狙って文章を書くことです。

たとえば、あなたが「SEOライティングとは」と検索したとすると、それに関する記事が沢山出てきますよね。ここで上位に表示される記事ほど、クリックされて読まれる可能性が高いです。

1位、2位に表示される記事は、たまたまそうなったわけではありません。SEOで上位に表示されることを狙ってライティングされているのです。

では、一体どのような記事が上位に表示されるのでしょうか?SEOライティングには、大きく分けて2つの要素があります。

  • ユーザーにとってわかりやすい文章を書くこと

「検索上位に表示される記事=ユーザーにとってわかりやすい文章」ということです。

これは「Googleが掲げる10の事実」に関連しています。主な検索エンジンであるGoogleは、一貫して「ユーザーファースト」を重視しています。

実際にGoogleは、検索ユーザーにとってわかりやすく、役に立つ内容のものを上位表示させることを公表しています。そうすることで、Googleはユーザーからも選ばれ続けているのです。

つまりSEOライティングにおいては、ユーザーの満足度を第一に考え、ユーザーが必要としている情報をわかりやすく網羅的にまとめることが重要なのです。

  • 検索エンジンで上位に表示される文章を書くこと

ユーザーにとってわかりやすい文章を書く一方で、Googleからも評価されやすい文章を書く必要もあります。

検索順位を決めるのは、「クローラー」と呼ばれるロボットです。この仕組みを理解し、クローラーが理解しやすい記事の構成を作ることで、正しく評価してもらえます。

具体的には、見出しや文章の中に検索キーワードと関連する言葉を入れたり、hタグを構造的に正しくしたりすることで、クローラーに評価してもらいやすくなります。

初心者がSEOライティングで意識する3つのポイント

このように聞くと「SEOライティングって少し難しそう」と思った人もいるのではないでしょうか?

しかし、安心してください。私は全くの未経験からSEOライティングを始めました。はじめのうちはSEOの仕組みをよく理解していませんでしたが、これまで執筆した100記事中、5本は狙ったキーワードでSEO1位を獲得、90%以上は上位10位圏内に表示させることができました。(リライトという修正も加えての結果です)

どうしてこれができたのかと言うと、SEOライティングは究極、「現在上位表示されている記事を真似て、それより良いものを書く」だけだからです。

上位記事をいくつか見ていると、「この情報はどの記事にも書いてあるな」

「もっとこんな事が書かれてあったら助かるのにな」ということがわかってくるはずです。

それらを分析して、自分がより良い記事を書けば、自然とユーザーにとっても、Googleにとっても評価の高い記事になります。

以下では、その具体的なポイントをご紹介します。

  1. とにかくユーザー目線になって考える

当たり前ですが、1番重要なのが「ユーザー目線になって考える」ことです。そのためには、まずユーザーのことをよく理解しなければなりません。

「どうしてユーザーは、このキーワードで検索をしたのか?」

「ユーザーはどのような情報を求めているのだろうか?」

「ユーザーの年齢、性別、職業は?」

これらを明確にすることで、よりユーザーにとって満足度の高い記事を書くことができます。

例えば、ある1人のユーザーが「スマホ 水没」と検索した場合、以下のようなことが考えられます。

  • ユーザースマホを水没させてしまって、困っている
  • 水没させたスマホを復活させたい
  • スマホを水没させてしまった時の対処法が知りたい

このようにして、ユーザーが検索した背景や意図を考えることで、よりユーザー目線になって文章を書くことができます。

  1. オリジナリティを出す

さきほど、「SEOライティングは究極、現在上位表示されている記事を真似て、それより良いものを書けばいい」とお伝えしましたが、真似るだけでなくオリジナリティを出すことも大切です。

このことは、Googleも2017年のアップデートの際に「オリジナルで有用なコンテンツを持つ高品質なサイトが、より上位に表示されるようになります。」(出典:Google検索セントラル「日本語検索の品質向上にむけて」)と述べています。

想像してみてください。

検索して表示された記事がどれも同じような内容だったら、どのような気持ちになりますか?少し不便に感じてしまいますよね。

オリジナリティを出すにはいくつか方法があります。

たとえば、筆者独自の経験や体験をおりまぜたり、他の記事にはないより専門的な知識を加えたりすると、記事に独自性がうまれます。

検索ユーザーの知りたい内容の範囲内でオリジナリティを出すことによって、「この記事だからこそ知れた!」という感動を届けることができるのです。

  1. 専門性をもった文章を書く

オリジナリティを出すことと似たことのように思えるかもしれませんが、記事に専門性をもたせることも重要です。

専門性のある記事にはいくつかの特徴があります。

まず1つ目に引用が多いことです。専門書や研究者の論文などから引用することで、記事の専門性と信頼性を高めることができます。

2つ目は、専門家やプロに取材したことを元に書いていることです。そこにはこれまでネットにはない情報も多く、よりオリジナリティをもたせることができます。

初心者でも簡単!SEOライティングの5つの手順とコツ

ここまで、SEOライティングをするうえで気を付ける3つのポイントをお伝えしました。これだけで、ライティングをする前の心構えや前提知識が大きく変わったのではないでしょうか。

では実際にSEOライティングをするとき、具体的にはどのような手順で書いていけば良いのでしょうか?

ここからは、初めての人でもこれに沿っていけばSEOライティングができるように、5つの手順とそれぞれでのコツをお伝えしていきます。

実際に、「スマホ 水没」というキーワードで記事を書いていくことを前提として、具体的な例文と一緒に解説していきます。

一緒にSEOライティングをマスターしていきましょう!

  • 【リサーチ】ユーザーのニーズを理解する

すぐに書き出すのではなく、まずは検索ユーザーを明確にして、競合の記事を調査しましょう。

ポイントの解説でも少し触れましたが、

  • なぜ、ユーザーはこのキーワードで検索したのか?
  • ユーザーの課題は何か?
  • ユーザーが求めている情報は何か?
  • ユーザーにはどのような人が多いか?
  • ユーザーは検索することで、どうなりたいのか?

このような事を書き出します。

次に、実際にそのキーワードで検索してみて、どのような記事が上位に表示されているのかチェックしてみましょう。

「スマホ 水没」というキーワードの場合、以下のような記事が上位に出てきました。

※この時、シークレットモードで検索をかけるようにしましょう。シークレットモードとは、これまでの閲覧履歴やcookieなどのデータが保存されないブラウザモードのことです。

上位記事のタイトルを見るだけでも、ユーザーがどのような情報を求めているかがわかります。

1位の記事から順番に、最低でも5記事はしっかりと目を通して、どのような情報が書かれてあるかチェックしてみてください。その際、1番初めに構成の見出しを見ると、記事全体を把握しやすいです。

実際に、上位記事からわかる「スマホ 水没」の検索ユーザーの意図をまとめてみました。

・水没時にやってはいけないことが知りたい
・水没したスマホの応急処置が知りたい
・復旧に失敗した場合の対処法が知りたい
・復旧後はバックアップの設定が必要なのか知りたい・水没させたスマホを修理に出す方法が知りたい

さきほどよりも、検索意図がグッと明確になりましたね。ここで上げたユーザーの課題を解決するような内容を書いていけばよいのです。

  • 【構成】

次に、最も重要と言ってもよい、構成作りをおこなっていきます。構成とは、記事を書くうえで地図の役割を果たします。

構成をしっかりと作り込むことで、本文執筆に取り掛かりやすくなりますし、記事のクオリティにも大きく左右します。

まずは、リサーチ段階で考えた検索ユーザーの意図から、書き出す内容を箇条書きにします。そして、それを見出しに落とし込み、読みやすいように並び替えていきます。

実際に「スマホ 水没」の記事の構成を考えてみました。

見出し1:スマホ水没時にやってはいけないNG行動
見出し2:安全にスマホを復旧させる応急措置5つ
見出し3:復旧に失敗したら…?もしもの時の3つの対処法
見出し4:復旧後はバックアップの設定を!
見出し5:壊れた時はプランを見直して!

また、構成を作った段階で、一度「仮タイトル」を作成しておきましょう。これはあくまでも「仮」なので、本文を書き終えたときに再度調整することを前提として作って大丈夫です。

以下では、見出しを作る際のコツを紹介します。

コツ①共起語を使おう

共起語とは、キーワードと同時もしくは、頻繁に現れる言葉のことです。例えば、「スマホ」の共起語には、「アプリ・稼げる・ゲーム・画面・SIMフリー・料金」などがあります。

共起語は、検索上位の記事から調べるか、ツールを使って抽出することが可能です。共起語を見出しに多く使うことで、ユーザーの意図に沿った記事になり、Googleからも評価されやすくなります。

コツ②内容が重複しないように気を付けよう

見出しを多く作ってしまうと、内容が重複してしまいがちです。ライティングあるあるなのが、ポイントやコツ、○○のやり方を混同させてしまい、「あっちで言っていることをこっちでも言ってしまった」という事が発生します。

内容が重複しないように、あらかじめ箇条書きにした内容に沿って構成を考えていきましょう。

  • 【導入文】本文を読みたくなるような文章

構成ができたら、いよいよ執筆に入っていきます。

ここまででも随分大変そうだな…と思った方、大丈夫です。構成ができたら記事の70%はできたと言っても過言ではありません。

まずは、記事の冒頭の「導入文」を書いていきましょう。導入文は、ユーザーがタイトルをクリックしてから1番始めに目に入る文章です。

導入文で、「この記事をもっと読んでみたい!」と思わせることが重要です。

具体的には、

  • この記事には何が書いてあるのか
  • この記事を読んだら、どのような課題が解決するのか
  • この記事は誰が誰に向けて書いているのか
  • この記事を読んだら、どんな良いことがありそうか

これらをユーザーに伝えることが、導入文の役割です。

実際に「スマホ 水没」の記事の導入文を考えてみました。

スマホの故障の原因で多いのは、水没です。

「スマホをうっかりトイレに落としてしまった」
「スマホをポケットに入れたまま、選択してしまった」

この記事では、スマホ修理店勤務歴20年の私が、

スマホを水没させてしまった時の
・応急措置
・やってはいけないこと
・復旧しなかった時の対処法
・復旧後のバックアップ設定

について、ご紹介していきます。

焦らず最後まで読んで、状況にあった対処法をとってくださいね。
  • 【本文】ユーザーファーストを心がけて

いよいよ本文に入っていきます。構成に沿って、ユーザーにわかりやすい内容となるように執筆していきましょう。

本文を書くうえでのコツをいくつか紹介します。

コツ①共起語を盛り込む

見出しを作るコツでもお伝えしましたが、本文も見出し同様、共起語を多く使うように心がけましょう。

コツ②段落の頭のほうにキーワードを入れる

本文中にキーワードを意識して入れるようにしましょう。その際、できるだけ段落の頭のほうに入れるようにするとSEO効果が高いといわれています。

コツ③文脈を考慮する

キーワードや共起語にとらわれ過ぎてしまって、意味が通じない文章になってしまっては本末転倒です。いつでも、「ユーザーにとってわかりやすい文章」を書くことを念頭に、文脈にも意識して書いていきましょう。

コツ④わかりやすい図表や箇条書きを使う

文章だけでは伝わりにくいこともあります。その際は、積極的に表や図、写真を使っていきましょう。また、箇条書きを使うことも効果的です。

コツ⑤専門用語を使いすぎない

専門的な記事になればなるほど、専門用語を使ってしまいがちですが、それだと返ってユーザーにとって理解し難い内容になってしまいます。

専門用語を使ったとしても、その意味をちゃんと説明するようにしましょう。

コツ⑥指示代名詞を使いすぎない

SEOライティングでは、「これ」「それ」「あの」などの指示代名詞を極力使わないほうが良いと言われています。なぜなら、Webの文章は、小説のように最初から順番に読む人は少なく、途中から読んだ人でもすぐに理解できる文章のほうが好まれるからです。

  • 【タイトル】30文字程度でキーワードを入れる

本文を全て書き終えたら、最後にタイトルを考えましょう。構成を作成した段階で考えていた「仮タイトル」をもとに本タイトルを考えていきます。

タイトルをつけるコツは以下の通りです。

コツ①先頭のほうにキーワードを入れる

コツ②文字数は、検索結果画面で表示される30文字程度が目安

コツ③本文の内容にあったタイトルをつける

コツ④一目見てわかりやすく、見たいと思うタイトル

タイトルの付け方には様々なテクニックがありますが、SEOライティングが初めてのみなさんは、まずはこの4つを意識して作ってみましょう。

この時も、上位記事のタイトルを参考にして、被らないように設定していくことが重要です。

まとめ

この記事では、SEOライティング完全初心者の方に向けて、SEOライティングのポイントから具体的な手順やコツまで紹介してきました。

SEOライティングのポイントをまとめると

  • SEOライティングとは、検索ユーザーにとってわかりやすい文章のこと
  • SEOライティングとは、Google検索で上位表示されることを意識して書くこと
  • SEOライティングでは、ユーザー目線になることが何よりも重要
  • SEOライティングでは、オリジナリティのある経験談などが評価されやすい
  • SEOライティングでは、専門性の高い内容を書くことを心がける

SEOについて少しは理解できたのではないでしょうか?

SEOライティングは、コツとポイントをしっかりと掴めば、ちゃんと結果が出るライティングです。

私も初めのうちは、「SEOライティングって機械的でつまらないな…」と思っていましたが、数をこなしていくことでだんだんとSEOライティングの奥深さにはまっていきました。

何度も言っていますが、「ユーザー目線で考える」ことが何よりもSEOライティングの近道です。

この記事があなたの役にたっていれば嬉しいです。